イギリスのホラー

イギリスのホラーはあまり知られてはいませんが、歴史が古く質のいいものが多く作られています。ホラー映画の制作会社の代表格としてしばしばその名が挙がる「ハマー・フィルム・プロダクション」はイギリスの制作会社で、ピーター・カッシングとクリストファー・リーという二大スターを生み出し、戦後のホラー映画業界を衰退の一途から救った会社として広く愛されています。ここではそんなイギリスホラーのオススメ作品を紹介します。

ハマー・フィルム・プロダクションの映画

1957年「フランケンシュタインの逆襲」

1931年にアメリカのユニバーサル映画が制作して大ヒットした古典派ホラー』映画の名作「フランケンシュタイン」のカラーフィルムによるリメイクとして企画された作品です。この作品のクリーチャーは、アメリカ版「フランケンシュタイン」のような容姿ではなく、死体を継ぎはぎしたようなグロテスクなデザインになっています。世間的にこのクリーチャーはあまり評判がよくなかったようですが、閉鎖的な空間で生命の実験に万進するマッドサイエンティストとしてのフランケンシュタイン男爵の狂気と、それにより巻き起こされる恐怖の数々、その男爵の意外な形での破滅を中心に描いた本作は世界的なヒットを記録しました。

1958年「吸血鬼ドラキュラ」

ブラム・ストーカー原作の「吸血鬼ドラキュラ」を映画化したもので、ホラー映画史上屈指の傑作として名高い作品です。戦後ホラーのゴールデンコンビとされるピーター・カッシングとクリストファー・リーの共演作で前作「フランケンシュタインの逆襲」を上回る世界的ヒットとなりました。前作では狂気の科学者を演じたカッシングですが、本作では一転して吸血鬼の恐怖と戦う正義の博士を演じ、これが生涯の当たり役となりました。また前作でグロテスクなメイクで言葉をしゃべらない怪物役だったリーが、本作では風格と迫力あふれる伯爵を演じて絶賛されました。演出面でもゴシックホラーのクラシカルな雰囲気に、スピード感溢れる展開を融合させた吸血鬼映画の代表作として現在でも高い評価を受けています。

1959年「バスカヴィル家の犬」

アーサー・コナン・ドイル原作のシャーロック・ホームズが活躍する同名小説を映画化した作品です。ホームズ役はフランケンシュタイン男爵やヴァン・ヘルシングを演じたピーター・カッシングが務めました。元々ホームズファンでもあったカッシングが、研究を重ねて演じたホームズはアメリカの「ニューズウィーク」誌が「最高のホームズ」と評するなど賞賛をうけました。映画のジャンルはミステリーですが、ホラー映画の名門らしく、人間の奥底に眠る狂気を上手く描いています。

スプラッター系映画

その他のイギリスホラー

1987年「ヘル・レイザー」

クライヴ・バーカーの小説「ヘルバウンド・ハート」を映画化した作品です。原作者のバーカー自身が監督・脚本をつとめました。「快楽の源となる苦痛、拘束と恐怖の下での道徳性」をテーマにして作られた本作は、7作の続編が作られるほどの人気作です。

2002年「28日後...」

ダニー・ボイル監督によるSFホラー映画です。人間を凶暴化させるウィルスが蔓延し、感染者が人々を襲ったために壊滅状態になったロンドンを舞台に、生き残った人々のサバイバルを描いています。アメリカSF・ファンタジー・ホラー映画アカデミーと呼ばれる第30回サターン賞の最優秀ホラー映画賞を受賞した作品です。

2002年「ドッグ・ソルジャー」

ニール・マーシャル監督のデビュー作です。舞台は人狼伝説の伝わるスコットランド。森の中で演習を行っていた陸軍小隊の6人が人狼の群れに遭遇し、寂れた農家の一軒家に立てこもって死闘を繰り広げるという物語です。本国イギリスでスマシュヒットとなったほか、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭やルクセンブルク国際映画祭でグランプリを受賞、SF・ファンタジー・ホラー映画芸術大賞でサターンアワードを受賞するなど、世界各国で評価されたアクション・ホラー作品です。

2005年「ディセント」

「ドッグ・ソルジャー」で監督を務めたニール・マーシャルが手掛けたサスペンス・ホラーです。ニールは本作で英国インディペンデント映画賞最優秀監督賞を受賞しました。冒険旅行中に洞窟探検に訪れた6人の女性が、突然の落盤で出口をふさがれ、洞窟の奥に住む謎の生物と死闘を繰り広げるというストーリーです。グループのリーダーであるジュノが、無計画で自分勝手なためにイライラさせられますが、前作同様狭い空間で正体不明の化け物と戦うという状況が恐怖をかき立てます。

2008年「ブロークン」

「フローズン・タイム」で話題を集めたショーン・エリスが監督した作品です。2008年のシッチェス・カタロニア国際映画祭で脚本賞を受賞し、作品賞にもノミネートされました。主人公はとある病院で放射線技師を務めるジーナという女性で、父の誕生日を祝っている最中に大鏡割れ、それをきっかけに不可解な現象が起きはじめるというストーリーです。「恐怖」というよりも「不気味さ」を味わうホラー映画です。監督のショーン・エリスはファッション・フォトグラファーとしても活躍している女性で、彼女の映画は画の切り方が斬新なのが特徴です。

番外編

1975年「ロッキー・ホラー・ショー」

リチャード・オブライエン作の同名ホラー・ミュージカル舞台劇を原作とした映画です。この作品をホラーといっていいのか疑問だったので番外編としました。ジャンルはホラー映画ですが、ミュージカル映画にもなっており、全編コメディータッチで描かれているという珍しいホラー映画です。嵐の日に道に迷ってしまったカップルが、電話を借りようと立ち寄った古城で奇抜な城主フランクン・フルターと彼が作った人造人間「ロッキー」に出会い、彼らに翻弄されていくというストーリーです。公開当初の評価は最悪だったそうですが、当時のほかの映画ではとても見られない奇抜なキャラクターや刺激的で洗練されたロック音楽が少数ずつながら確実に支持者を増やしていき、多くのリピーターを生んだ映画です。この映画の最大の特徴は、映画を見ながら全員でお約束のツッコミを叫んだり、紙ふぶきや米を撒き散らしたりするパーティー形式の上映が定着しているということです。私も一度参加したことがありますが、映画を見ているという感覚ではなく参加している気持ちになれて、非常に楽しいです。公開から30年近くたったいまも世界中で度々上映されている人気作品です。日本でもハロウィンやクリスマスの時期に上映している映画館があるので、ぜひ一度参加してみてください。そのときは事前に紙ふぶきや米のタイミングを調べて行ってくださいね。

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